• パン香房 ベル・フルール ~那須の恵みが詰まったこだわりのパン~

    パン香房 ベル・フルールhttp://www.gioiamia.jp/
  • 那須の恵みが詰まったこだわりのパン

    南フランスを彷彿させる「パン香房ベル・フルール」。店内には料理人出身のご主人が作り出す独創的なパンが並びます。こちらは地元那須の素材を使ったパンにこだわっているそう。社長の笠原智江さんにその理由を伺いました。

    (shimicom)パン屋さんを始められたきっかけは?

    (笠原)新婚旅行で行ったドイツで食べたパンがあまりに美味しくて、主人と二人感銘を受けたことが最初のきっかけです。彼はそれまであまりパンを食べる習慣のない人だったのですが、東京に帰って来てから、二人で都内や神戸などに足を運びパンの食べ歩きをするようになりました。そのうち彼が「仕事を辞めてパン屋さんになりたい」と言い出しまして(笑)。私の母が隣のレストラン「ジョイア・ミーア(※1)」の初代社長だったこともあり、那須には地盤もあるし「じゃあ那須でやろうか」と。 その後主人は都内のレストランやパン屋さんに勤めたり、フランスで修業をして腕を磨きました。当初は「ジョイア・ミーア」でパンやピザを細々と焼いていたのですが、「レストランで出ているバゲットやライ麦パンが欲しい」と言ってくださるお客様が次第に増えてきまして。それで、12年前に独立させてパン屋さんを作りました。

    ※1・・・同じ敷地内にあるイタリアンレストラン。こちらのレストランでも、パン工房で焼かれたパンが供されている。
  • (shimicom)那須の素材をパンに積極的に取り入れられているそうですね。

    (笠原)地産地消をコンセプトに掲げています。那須という土地は、実は素晴らしい食材の宝庫なんです。小麦粉や卵はもちろん、お肉や野菜、ハチミツ、それにワインも那須で作られています。また那須塩原市は酪農が盛ん(※2)で、牛乳やチーズ、ヨーグルトも美味しい。せっかくこんなにいい食材が揃っているのだから、それを使わない手はないと思いました。お水も、山の方に源流の湧き水が出るんです。とても深いところから湧いているので、おそらく数百年前のお水でしょう。あまりの美味しさに驚きまして、調べていただいたら弱酸性でやや軟水。これはパンにピッタリなのだそうです。 地元にはその土地の水や地元の土から作られる農作物があるわけです。これって体に一番自然ですよね。観光客の方も多い場所ですので、私たちは他の土地では味わえないものを作りたいなと思っています。ですから、うちのパンはオリジナリティのあるパンが多いです。週に何個か新作を出すので、それを楽しみに来てくださるお客様もいらっしゃいます。

    ※2・・・那須塩原市は生乳の産出額が全国第4位。1位から3位が北海道のため本州以南では第1位となる。ちなみに生乳とは牛から搾ったままで殺菌や加工をしていない乳のこと。(平成18年農林水産省農業産出額統計による。出典:那須塩原市ホームページ)
  • (shimicom)こちらのパンの特長とは?

    (笠原)主人はレストランの料理人から入ったものですから、コックさんが求めるパンというところにまず意識がいくようです。そのため、パン自体を目立たせようとするのではなく、いかにお料理を引き立てるかというところを重視しています。欧州の方ではお料理のソースをバゲットでなめるようにいただきますよね。そういった、ソースやワインに合う、料理を邪魔しないパンを目指しています。 また手作りにもこだわっています。大人気の「パーネ・アランチャ」は、オレンジコンフィーとオレンジピール、オレンジクリームを巻き込んだフランスパンなのですが、バレンシアオレンジは皮を剥くところから全て手作業です。「クロワッサン」も、粉とバターを配合させてゼロから作り上げます。手作業で仕上げるのでひとつひとつ微妙に形が違っていますよ(笑)。

  • ベーグル クー・ボー~バラエティ豊かなベーグルは可愛いお土産に~

    Bagel que-veau(ベーグル クー・ボー) http://www10.plala.or.jp/que-veau/

  • ベーグル クー・ボー~バラエティ豊かなベーグルは可愛いお土産に~

    緑の木々の中にこぢんまりと佇むベーグルの専門店「ベーグル クー・ボー」。ベーグルは卵、油、牛乳を使わないヘルシーなパンで、ニューヨーカーたちのお気に入りとして有名です。お店の入り口へと続く小さな庭の開き戸を押すと、なんともいい匂いが漂ってきます。3坪の店内に整然とベーグルが並べられて、オシャレな雑貨屋さんのようです。

    (shimicom)こちらのベーグルの特長は?

    (久保木)材料は国産小麦粉、きび砂糖、海洋酵母、塩、水のみを使い独自のレシピで作っています。モッチリと噛みごたえがありながらも、しっとり柔らかい生地を作るのに苦労しましたね。アメリカではモソッとしているベーグルにクリームチーズ塗ったり、野菜やハムを挟むなど何らかの調理をして食べるのが前提なのですが、日本のパンは買ってすぐ食べるイメージが強いです。だから「生地は美味しくないといけない」と思ったんです。また、より日本人の好みに近づけたかったので、中にフィリング(※3)を入れるなどしてそのままでも食べられるようにしました。もちろん、サンドイッチにするなど、ひと手間かけるともっと美味しくなりますよ。 個包装なので、いろんな種類をたくさん購入してお友達へのプレゼントや手土産にされる方も多いようです。おすすめは「あんベーグル」です。生地のモチモチ感にあんこがマッチして年配の方にも好評なんですよ。うちは、買いやすい価格設定にするなどして"毎日食べられるもの"を目指しています。ベーグルがもっと普段の生活の中に馴染んでもらえたらいいなと思いますね。

    ※3・・・お菓子やパンの具材。中に詰めたものを指す。餡、カレー、チョコレートなどが一般的。
  • (shimicom)なぜベーグル専門店を始めたのですか?

    (久保木)15年ほど前、友達と車でアメリカ一周旅行をした時に生まれて初めてベーグルを食べました。アメリカではパン屋やスーパーなど、どこでも販売していたので、珍しさもあって滞在中は毎日食べていました。いつも食べていたらクセになってしまって(笑)。日本に帰国し、ベーグルを探しましたが当時はどこにも売っていませんでした。それで「自分で作ってみんなに食べてもらいたいな」と思うようになったんです。 その後調理関係の仕事に就き、そこのパン工房でパンを作りながら、独学でこっそりベーグルも作ってみたりして「いつかベーグルのお店を開こう」と。そして3年半前にこの場所にオープンしました。今は毎日20種前後のベーグルを揃えていますが、観光シーズンや土日はすぐに売れてしまうので、工房の方で一日中せっせと作っています(笑)。

  • NAOZO~薪で焼き上げる石窯パン~

    NAOZO 住所:栃木県那須塩原市西岩﨑232-454
    電話:0287-68-0192 営業時間:9:00~18:00
    定休日・木曜日
  • NAOZO~薪で焼き上げる石窯パン~

    ゴツゴツとしたパン肌に作り手の揺らぎない信念が伝わってくる「NAOZO」の石窯パン。お店の前には薪が積まれ屋根から煙突が突き出て、石窯で焼くパン屋さんならではの外観。パン・ドュ・カンパーニュやバタール、バケットといったハード系のパンを中心としたラインナップで、他のお店とは一線を画した独特の雰囲気が漂います。

    (shimicom)石窯にこだわった理由は?

    (髙田)一番最初にパンに携わったのが長野県のレストランのパン工房で、そこで使っていたのが石窯でした。ですから自分は石窯で焼くパンしか知りませんので、自然の流れで石窯パンの方に。以前のお店で、「石窯には人の力ではどうにもならない力がある」ということは感じていました。たとえば、季節によって薪の状態が変わるために理想のパンが焼けないとか。それで、ここにお店を開いた当初は、安定したパン作りのために熱源をガスや電気など色々と試してみたのですが、どうも焼き上がるパンに表情がなくてもの足りなかったんです。自分としては着飾ったパンではなく、馴染みが無い人は手が伸びないような力強いパンを作りたかったので。まず自分が面白くないと続かないと思い、熱源は薪に変えました。以来ずっと薪を使って焼いています。

  • (shimicom)窯で焼いたパンについてお聞かせください。

    (髙田)窯は365日毎日焚きます。朝一番の窯の熱を感じて火を入れる時に、その日一日の出来が決まるので、日々窯のコンディションに向き合わないといけない難しさはありますね。季節の変わり目などは薪が吸ってしまった湿気の水分が窯の中に溜まるので、その蒸気をどう判断するか、とか。でも「気を抜くといいものができないぞ」という気を起こさせてくれるのはありがたいです。少しでも気を抜くと、窯を開けたときに「なめんなよ」というパンが出てくるので。パンに関しては窯の方が全てを知っているので、自分ができることは、石窯が動けないから代わりに自分が薪を入れてあげる、パン生地を入れてあげることだけ。それに向き合うのが魅力であり、石窯パン作りの面白いところです。気をつけていることは、自分の精神面がパンに反映されるので、ここに来たらなるべく平坦な気持ちでやろうと心がけています。

    (shimicom)食事パンが中心の理由は?

    (髙田)うちのパンは、店に並んだ時点で完成ではないんです。家に帰って奥さんやお母さんが作った惣菜が乗ったときに完成する、そんな楽しさがあるパンを作りたいと思っています。菓子パンはパン屋で完成ですが、食事パンは自宅でさらにいろんな楽しみ方ができます。「見た目は派手じゃないけど、なんか味があるパン」「家で楽しめるパン」と感じてもらえたら嬉しいですね。

  • ベーカリー ペニーレイン~焼き立てパンを、ビートルズが流れるお店で~

    ベーカリー ペニーレイン http://imagine.nasunogahara.co.jp/penny/
  • ベーカリー ペニーレイン~焼き立てパンを、ビートルズが流れるお店で~

    森の小道を通り抜けた先に見えてくるのが「ベーカリー ペニーレイン」。開店と同時にお客さんが途絶えることのない那須の名物パン屋さんです。広々とした店内には目移りしそうなほど多彩なパンが並び、開放感のあるカフェテラスも併設され、店名の由来でもあるビートルズの音楽をBGMに珠玉のパンたちを選ぶ楽しさに溢れています。

    (shimicom)那須で最も有名なベーカリーと聞きましたが。

    (浅野)もともとパンは、ペンションの食事で手作りパンとして出していたのがきっかけなんです。その後、当店の職人が作ったパンがテレビ番組を通してたくさんの方に知っていただき、現在の「ベーカリー&カフェ・レストラン ペニーレイン」となりました。ペンション時代からそうですが、オーナーがファンでコレクションしていたビートルズグッズを飾り、店内のディスプレイにもこだわっています。ここは那須の中心部から離れていて、ちょっとわかりにくい場所にあるんですよ(笑)。でも、わざわざ探して足を運んでくださるお客様が非常に多くて本当に嬉しく思います。少し奥まった場所にあるので、自然に包まれながら焼き立てのパンを淹れ立てのコーヒーと一緒に贅沢な時間を過ごすことができると思います。そんなところも、お客様が探し求め来ていただいている理由なのかもしれませんね。

  • (shimicom)こちらのパンの特長は?

    (浅野)こだわりの水を使っているところがウリです。その水を使うことにより生地の発酵がよくなり仕上がりもいいんです。また観光客の方が多いので、幅広い層の方に楽しんでいただけるよう、パンの種類は60種以上と豊富に揃えています。 看板商品は、テレビ番組放送で人気に火がついた「ブルーベリーブレッド」ですね。ブルーベリーを練り込んだ生地に、ブルーベリージャムをたっぷりと巻き込んでいて、シンプルですが飽きのこない商品です。週末には一日400本ほどが売り切れます。お土産用にと購入される方も多いです。また「リンゴスター」や「HELP!!」など、ビートルズにちなんだパンもあるので、皆さんに楽しんでいただいています。

    (取材を終えて)

    どのお店のパンも個性豊かで、作り手の思いがぎゅっと詰め込まれたパンばかり。パンは主食でもあり同時にデザートでもある特別な食べ物です。見た目にも楽しく、パンをあれこれ選ぶことは、アクセサリーを選ぶのと似ています。その結果、ついつい買いすぎてしまうことも。 自然溢れる森の中で出会うパンは、日常では得られない幸福感を与えてくれるような気がします。その余韻を自宅に持って帰ることができるところもまた、パン屋さんに立ち寄る魅力なのかもしれません。ちょっと遠回りをしてパン屋さんに立ち寄る楽しみが、旅自体をより楽しいものにしてくれます。森のパン屋さん。次のドライブルートに加えてみてはいかがですか?

    (クレジット)

    取材・文 鈴木ハルカ
    写真   田部雅美
  • ホテル・ベーカリー

    ホテルのパンと聞くとちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、そんなことはありません。食事パンからスイーツのような可憐な菓子パンまで、パン職人たちによる極上の味が楽しめます。気軽に足を運んでみてはいかがですか?