• SHIMICOM9月号 ロードバイク
    「初秋の風を切って走ろう!」

    秋風を楽しむのにぴったりなのが「ロードバイク」です。 最近は、日本でも世界的な自転車競技イベント(※)が開催され、 ロードバイクの人気は急上昇! カラフルで美しい車体、スタイリッシュなウェアに魅了され 自転車の世界に踏み込む女性も増えているのだとか。 そんなロードバイクの楽しみ方を スポーツサイクル専門店「BIKE PLUS」の宮﨑早香さんに聞きました。

    ※ 2013年から開催されている「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」は、世界で初めて「ツール・ド・フランス」の名を冠して行われているレース。ちなみにクリテリウムとは、市街地を閉鎖した短いコースを周回するロードレースのこと。

  • (プロフィール)
    宮﨑早香(みやざきさやか)/BIKE PLUSスタッフ
    23歳のときに偶然スポーツサイクルを知り、街乗り用自転車「クロスバイク」に乗り始める。その後、「ロードバイク」に乗り換え、ツーリングなどを楽しむうちに趣味が高じて、27歳でスポーツサイクル専門店「BIKE PLUS」に転職。社内のメカニック有資格者から指導を受け、現在は自転車選びや調整、メンテナンス、試乗などを担当する。

    HP「BIKE PLUS HP」

    http://www.bike-plus.com/

  • 快適に走れて、かっこいいのが魅力!

    SHIMICOM、以下S ロードバイクとは、どんな自転車ですか?
    宮﨑さん  ロードバイクとは、スポーツ用に作られた自転車の一種で、細いタイヤとU字型に曲がった「ドロップハンドル」が特徴です。車体は女性でも簡単に持ち上げられるくらい軽いので、ちょっとこいだだけでぐんぐん進んでいくんです。この軽さとスピード感が、一般のシティサイクルとの一番の違い。一度味わったらクセになるほど気持ちよくて、はまってしまう人が多いんです。 車体は人間工学や空気力学を考えてデザインされているので、シンプルなのにエレガントです。また、ロードバイクに乗るときに身につけるサイクルウェアも体にぴったりフィットして機能的で、見た目もかっこいいと憧れる人が多いですよ。

    上:普通に乗るときは、上に突き出た「ブレーキレバーブラケット」を握り、指先でブレーキやギアを操作する。坂道やスピードを出すときにはU字の下の部分を握る。 下:タイヤ幅は2cm強と細いため、こぐ力がダイレクトに伝わり、スイスイ進む。空気圧が高いため、見た目よりもずっとパンクに強い。。

  • S ロードバイクに乗るのは難しくないのでしょうか?
    宮﨑さん ロードバイクといっても一般的なシティサイクルの延長ですから、自転車に乗れれば、誰でも簡単に乗りこなすことができます。むしろ乗ってみたら、「普通の自転車よりもラクだし、スイスイ進んで気持ちいい!」と驚くと思いますよ。この頃は、会社をリタイアした60代以降に始める方もよくいらっしゃいますし、3年ほど前からはロードバイクがテーマの漫画の影響もあって、若い女性のファンも増えています。
    S 上手に乗りこなすためのポイントは何ですか?
    宮﨑さん ロードバイクは前かがみの姿勢で乗るので難しそうと思われがちですが、実は一番大切なのは、自分の体に合った車体を選ぶことなんです。体型に合わせて、細かく“サイズフィッティング”すれば、自然に正しい乗車姿勢が取れるので、長時間でも気持ちよく走ることができます。最近は、女性の体型に合わせて、ハンドル幅が狭く、サドル幅が広めのタイプもありますから、専門店で自分に合ったものを選ぶといいですよ。また、女性のスタッフも増えていますので、気軽に相談してみてください。
  • 股下、ひざ下の長さや肩幅などに合わせ、いちばん楽な体勢でこげるよう、ていねいにサイズフィッティングをする。

  • 左上:走行中はヘルメット着用が必須。軽くて通気性もよく、デザインもいろいろなので選ぶのが楽しい。 右上:初心者はスポーツウェアでもよいが、慣れるとサイクルウェアで走りたくなってくる。 左下:ロードバイクには8?11段のギアがあり、路面に合わせてこまめに切り替えることで走りが格段にラクになる。

  • ロードバイクが世界を広げる!

    S ロードバイクには、どんな楽しみ方がありますか?
    宮﨑さん 最近は、自転車でお散歩する「ポタリング」が流行しています。自転車は車やバイクと違って、きれいな花やおいしそうなお店を見つけたときに、自由に停車できますから、旅の自由度がぐっと広がります。ちょっと慣れてきたら、旅の足としてロードバイクを使う「ツーリング」も楽しいですよ。ロードバイクなら、体に負担なく、1日100kmくらいは楽に走れるので、思い立ったらすぐ旅に出られるのもいいところなんです。 ロードバイク愛好者の中には、1日に100?200kmの長距離を走る「ロングライド」派もいれば、険しい坂道を駆け上がって楽しむ「ヒルクライム」が好きな方もいます。日本各地でロードバイク愛好者が集まるイベントやレースも開催されていますから、ロードバイクさえ手に入れれば、世界はどんどん広がっていきます。
  • S 宮﨑さんはどのようにロードバイクに出会ったのですか?
    宮﨑さん アウトドア雑誌の編集部でアルバイトをしていたとき、たまたまクロスバイク(※)のページを見て、「これで旅に出てみたい!」とひと目ぼれ。バイト料をはたいて買ってしまったんです。 それから10日後には、東京から伊勢まで、1人でツーリングに出発。1日目は東京から小田原まで100kmほどを走ったのですが、もう全身が筋肉痛で辛くて。その頃は、ギアチェンジのやり方をよく知らなかったので、ムダに力を入れてこぎまくっていたんです。今振り返ればお恥ずかしい話ですね(笑)。それでも翌日は箱根の峠を越えて、4日目には無事に伊勢に到着。 子供の頃からスポーツは苦手だったし、トレーニングもまったくやったことがないのに、そんな私でも自分の足だけで400kmの旅ができたんです。このなんとも言えない達成感のおかげで、すっかりスポーツサイクルにはまってしまいました。それからは自転車仲間ができて、一緒にツーリングに出かけるうちに、だんだんと長時間ラクに乗れる自転車が欲しくなり、ロードバイクに乗り換えたんです。

    ※ シティサイクルに近いスタイルのスポーツサイクル。一般的な自転車に近い姿勢で乗れて、ある程度のスピードも出せるうえ、荷台をつけられるという特徴がある。

  • S どんなふうに楽しむのがおすすめですか?
    宮﨑さん ちょうどこれからのように気候のいい時に、ロードバイクにまたがって、自分の好きなスピードで走らせるのは最高に気持ちがいいですよ。自転車に座った姿勢からゆったり周りを見渡せるので、「花がきれいだな」とか「空気がおいしいな」とか、そんなささやかな発見も、歩きやランニング、車などから見るのとはまた違った味わいがあって、すごくリフレッシュできます。 興味をもったらぜひ一度、試乗してみてください。自転車専門店では試乗サービスを行っているところが多いですし、「BIKE PLUS」では実際にお客さまに試乗していただきながら、乗り降りのコツなどをレクチャーしているので、すぐに乗りこなせるようになると思います。ロードバイクで今まで感じたことのない風を感じ、ゆるやかに流れゆく景色を見たら、きっと感動するはずですよ。
  • 【取材を終えて】
    初めて見たロードバイク。車体はすっと持ち上げられるくらい軽く、「これならぐんぐん進んでいけそう」とワクワクしてきます。そして宮﨑さんの颯爽とした乗車スタイルのかっこいいこと! 今まで、通学や普段の買い物に使う移動手段としか思っていなかった自転車が、まったく違う乗り物に見えてきました。「座ってできるスポーツですから、楽チンですよ」という宮﨑さんの言葉に勇気をもらい、この秋、ぜひチャレンジしてみたくなりました。
    <店舗紹介>
    今回協力してくれた「バイクプラス」は、関東に5店舗を展開するスポーツサイクル専門店。アメリカのメカニック学校に留学し、最高位の資格をもつスタッフも所属し、無料点検や試乗、きめ細かいフィッティングなど、初心者でも安心のサービスを提供しています。 バイクプラス http://www.bike-plus.com/ ●港北N.T.店 神奈川県横浜市都筑区中川中央1-38-1 TEL :045-914-5906 ●多摩センター店 東京都多摩市鶴牧2-9-15 TEL : 042-311-2818 ●さいたま大宮店 さいたま市大宮区浅間町2-329-2 TEL : 048-658-0819 ●三郷店 埼玉県三郷市上彦名121-1 TEL : 048-950-1820 ●戸田彩湖店 埼玉県戸田市美女木7-2-14 TEL : 048-423-9301
    クレジット
    取材協力:バイクプラス戸田彩湖店 
    取材・文:市原淳子 
    写真:押山智良
    試乗モデル:野田愛佳、香月かぐや